組織概要へ→
活動実績へ→
【委員会のご紹介】
JPLSG再発ALL委員会は、治療して一度寛解(顕微鏡でみても骨髄の中に白血病細胞がほとんどない状態)に入った急性リンパ性白血病(ALL)が再発してしまった場合の治療方法について研究しています。大人の癌では再発すると、もうおしまいだ、治らない、などと考えるかもしれませんが、子どものALLでは再発した後でも、治療して完全に治って、大人になって元気に働いている患者さんもたくさんいます。少しでも多くの患者さんが治るように、その治し方、より良い治し方を研究しています。
ひとまとめに再発、といっても、治療を始めて間もないうちにまた白血病が出てきてしまった場合と、一度治療を終了してしばらくしてから出てきた場合とでは治りやすさが違います。
治療が終わってしばらくしてから再発(晩期再発)した患者さんは治る可能性が高いと言われています。中には骨髄移植などの造血細胞移植を受けなくても、初めに白血病が見つかったときと同じような薬や放射線などの治療で治ることができる人がいることがわかってきています。再発してからの治療への反応などを検査して、造血細胞移植なしでも治る人をみつけて、このような人にはなるべく体に優しい治療で治せるように治療方法を研究しています。
一方で、初めて白血病が見つかって、治療を始めてから間もない時期の再発(早期再発)は、もう一度寛解になることが難しいこともあります。また、なんとか寛解に入った場合でも白血病を完全に治しきるためには早めの造血細胞移植が必要になります。再発ALL委員会ではどのような治療がより多くの患者さんをもう一度寛解にすることができるか、また、寛解を保ったまま移植治療に移ることができるかを研究しています。白血病の種類や特徴などに応じて、まだ使われるようになってあまり時間のたっていない新しいお薬やその組み合わせ方、時には日本ではまだ保険適応になっていないお薬でも効くかどうかなどを試してみるための臨床試験を計画したり、製薬企業に保険適応をとるための試験を働きかけたりして、一人でも多くの早期再発の患者さんや何度も再発してしまった患者さんが、また寛解になれるよう、そして治ることができるよう治療を研究しています。
【業績】
準備中
|